合宿二日目
今日は長丁場。午前に中世パートのレクチャーがあり、午後いっぱいには院生などの発表が。午前はトマス『世界の永遠性について』のフランス語訳を監修しているM先生が担当。オッカムのテクストを扱った際にはラテン語の翻訳をめぐって複雑な議論が。とてもコンプリケだったとTさんに話す。
午後はいよいよ研究発表。ラインナップは、オレーム、アリストテレス、スアレス、エンペドクレス、ブリトー、アンセルムス。それぞれがやっているプロジェクトの紹介という側面が強いかも。オレームの人は自分でテクスト校訂していて強い。
二度目の夕食はやはりそれほどではなく、昼食の方がよかった。またワインを何人かが注文してくれる。
夕食のあと、院生やらが中心となって昨日と同じ酒場へ。ビールを飲みつつ、地元のリキュールを数杯いただく。イタリア人たちはよくタバコを吸っていた。この二次会はだいたい英語メインで助かる。ギリシアから来た人が、リーディングサークルで小川洋子、川端康成、谷崎潤一郎をギリシア語で読んだことがあると言っていた。彼女はベリーダンスもやるらしく非常に多才。また実はVには10歳の息子がいることが発覚。ポケモンカードが好きとか。お土産にいいかもしれない。
この日は日が変わるくらいまで店にいた。そんなに自分がしゃべっていなくても、雰囲気がよい酒場だったので居心地がよかった。ものすごい霧の中を徒歩で戻る。寝る前に日本の家族とライン電話。山場は過ぎたでしょう。