第三週二日目

少し早めに起きる。これはまたお昼前にちょっとうたた寝するパターンか。ヨーロッパに来てからまだパン屋に行っていなかったので突撃してみる。安易にバゲット下さいと言ったらたくさん種類があるようで多様な選択肢が。適当に相槌を打った結果、↓を入手。他にDennerで細々としたものも仕入れる。


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今日は又貸し契約人としての任務もあるのだが、その前にセミナーの予習を軽くしつつ、Tandemをやる予定の人とやり取り。ヨーロッパ人としては珍しく(?)ラインを使うようなので、ラインでやり取り。来週に会う約束をする。どうなることやら。

 

Coopで買ったエコバッグをぼんやり眺めていたら、これはもしやラテン語では? と思う瞬間があった。

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しかし冷静に考えて、辞書的にはラテン語としては読めない。もちろんイタリア語でした。紛らわしい。賢明な読者の皆さんもぜひ。スイスでは何かしらドイツ語、フランス語、イタリア語の併記をよく見かける。食品の裏とか。これだけ併記して英語が一切ないのも逆にスゴい。

 

案の定少しうたた寝した後に、又貸し契約人の任務。こちらでは人が住んでいる間にガンガン物件の下見をするのがスタンダードらしいのだが、その下見をする人を迎えるという任務。どうやら相手は私が又貸し契約人(sous-locataire)だということを知らなかったらしい。色々聞かれたが、私も正直来たばっかでよくわかんないんすよねーといったことをフランス語や英語で何回か言いつつ、正式な借り手(locataire)の連絡先を教える。結構軽いノリで下見に来るみたい。

 

軽く昼飯を済ませて研究室へ。Vは今週は別の仕事で色々と大変で、先週より余裕がなさそう。セミナーも休むとか。今週の残りはほぼ自宅勤務がいいかもしれない。

 

V不在でセミナー開始。引き続きマルシリウスで、今回は政体の種別や法の必要性などについての議論。予めテクストを翻訳ででも読んでいると理解の度合いが段違い。予習は大事ですね。何故か前回とは異なり学生同士の議論がかなり盛り上がっていたが、哲学というよりは政治(思想)に関する議論が多かったようなそうでないような。Tさんに突然話を振られたが、残念ながら特にアイディアはなかったのでそう言う。その後、法の必要性を論じる文脈で、マルシリウスが、先立つトマス(やダンテも?)とは異なり、相対的な真理を考慮してボトムアップに法の必要性を主張する側面が強いかもしれないという指摘があった。前回より楽しめたのでよしとしよう。

 

夕飯はまたしてもリゾットを主食にした何か。少し変化をつけるため、今回はブイヨンを一切使わず、添えものはズッキーニとじゃがいもをかなり炒めて塩コショウカレー粉。瓶詰めの白アスパラガスも添える。ちょっと米回帰してしまったかもしれない。


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ベルン観光については、宿泊にするとホテルやら食事やら変数が増えるので、地の利を活かして日帰りでもいいかなと思い始める。純粋な一人旅も、思い返すとかなりご無沙汰。ちょうど8年前に熊野三社をめぐった時がそれな気がする。ベルンでの第一目的はパウル・クレー・センター。ちょっと外れにあるし、展示品の数はかなり多そうなのでこれだけでも十分じゃないかと思ったり。