パリ初日
朝6時半にアパートを出発。昨日積もった雪が一部凍っていてちょっと歩きにくい。アパートを出てしばらくして転んでしまう。その後は問題なく普通に歩いていたのだが、転んだ時の衝撃のためか突然の便意。駅の有料トイレに駆け込む。しかし悲劇はここから。フリブール駅で乗ろうとしていた電車を一瞬の差で逃してしまう!
まずフリブールからローザンヌまで移動し、そこからTGVに乗る予定だった。ローザンヌ8時23分発。ローザンヌに8時16分着の電車だとギリギリだからその一本前に乗ろうとしていた。まぁギリギリでもしょうがないと次のを待っていたら、遅延のお知らせが。3分、5分、7分と遅延時間がのびていく。車内放送ではロコモティーヴな原因と言っていたので雪はあまり関係なかったようだ。しかし以前ミラノに行く時、ベルン発ミラノ行のECは20分くらい遅れていた気がするので、今回も何とかなるのではと淡い期待をもってローザンヌへ。結果は惨敗。TGVは時刻通り行ってしまった模様。
ここで次善策。ローザンヌからジュネーヴに向かいそこからTGVに乗ることにする。ジュネーヴに向かう車中でチケットをフランス国鉄のアプリで購入。便利な時代でよかった。ジュネーヴから電車は無事に出発し、しばらくしてフランスに入国。
その後は田舎な風景がずっと広がり、私の方は寝たり起きたりを繰り返す。一等車に乗ったが、満席だった。
13時前にパリ・リヨン駅に到着。思っていたよりかなりキレイな感じの駅で、パリが観光に力を入れていることが早速窺える。駅から歩いてホテルへ。ホテルに近いポール・ロワイヤル大通りに出るまで少し時間がかかったが、全体としてはそんなにかからなかった気がする。
小さいホテルだが内装がいい。バスタブもあってよかったが、お湯止めがちょっと問題ありだった。
今日は真面目にも、17時からあるアラン・ド・リベラの講義をコレージュ・ド・フランスで拝聴する予定で、その前にちょっとだけカルチェラタンをうろうろ。
まずはクリュニー美術館で有名なタピスリーを鑑賞。一部工事中で拝観料は割引の4ユーロ。入場前に荷物検査などあり。写真はどこかの子どもたちがレクチャーを受けているところ。ちょいちょいクイズを挟んでいた気がする。お土産ショップで、講義用にノートとボールペンをついでに調達。
昼飯を食べていなかったが、時間があまりなかったので、モノプリのイートインスペースでサンドウィッチを食べる。もうしばらくウロウロして、いよいよコレージュ・ド・フランスへ。
登録やお金が一切不要なのは本当だった。ただ、ここでも荷物検査などがあった。こればっかりはしょうがないのだろう。講義は結構たくさんの聴衆が集まっていたが、ご本人がパソコンを忘れてパワポなしで、しかも文献学的な話がメインだったりして難しかった。といっても、過去のアーカイヴを見てもいつも難しい印象。簡単に言うと、初回の講義だったので、これからアヴェロイスムの歴史を辿っていきますということだったと思う。後半は文献学の専門家のトークがなぜかあったりして終わり。何人か中世哲学の専門家の姿も拝見した。
夕飯はちゃんと食べようと思い、リーズナブルな感じのビストロに入る。
セットメニューみたいなので、ワインをそれなりに飲み、デザート付きで38ユーロくらいだった。スイスだと50フランくらいいきそう。学割もあったみたいで、流石は学生街。
ホテルに戻ると、フロントのムシューにちょっとした観光レクチャーを受ける。大いに参考にしてみようかな。
テレビをつけるとマクロンが討論会のようなものに出ているのが生中継でやっていた。結構夜遅かった気がするが、とてもフランスらしい。