自宅勤務

日曜になり、合宿も終わったことなので、家で自分の勉強を本格化させる。残念なことにVとの共同研究室の鍵はもらえないようなので、アパートの部屋で勉強するリズムを作るようにこころがける。平日も、午前は部屋で、昼飯時から大学に出ていくのがいいのかな。


Oliviのテクストに関してはやはり日本語に訳していったほうが効率がいいのでそうする。命題集第二巻問題集だけではなくて任意討論集も見た方がよさそう。前者ではindividuatioがunitasの言い換えとしていきなり出てきていて、個体化とは訳せない。Martin Pickavéによれば、後者でも同様みたい。

 

そういえば、Oliviをどう音写するべきか問題もある。私はこれまで何も考えずにオリヴィと言ってきたが、ティツィアナさんはオリーヴィとイタリア語風(?)に呼んでいて、大黒俊二氏もやはりオリーヴィ派。しかしフランス語の人はそうでもないような。どっちでもよさそうではあるが。

 

午後はマルシリウスの予習をちょっとする。中世思想原典集成では、『平和の擁護者』は第一講1-4, 第二講1, 第三講1-3が訳されている。他にもっと古い日本語訳があるようで気になるところだが、今のところはAlan Gewirthの英訳で読む。アジアの専制君主制の話が出てきたが、具体的には中東あたりだけなのか、それともインドやチャイナまで想定していたのかは少しだけ気になる。アリストテレス政治学』にかなり依拠している文脈なので、おそらくはペルシャのことだろうが。

 

夕飯には簡単に作れるタイプのリゾットを試してみるが、本当はバターやパルメザンチーズを用意する必要があった。今後の課題。米料理はやはりしっくりくる。

 

夕飯のあとは、フランス語の字幕がついているバージョンでAmour et Turbulencesという映画をネットで見る。日本語訳では『恋のときめき乱気流』というかなり恥ずかしいタイトルだが、内容からはそれほど乖離していない。フランス語の聞き取りはまだまだ。加えてonの使い時もまだピンときていない。動詞の活用も難しいが、それより代名詞の方が個人的には大変。