一週間

3時台にやはり自動的に起きる。これではまずいのでちょっとだけ二度寝する。

 

二度寝から起きたら、不在連絡票が入っていた郵便局へ。紙を渡してサインして受け取るだけ。とても機能的。帰宅する前にDennerで牛乳などを購入。

 

銀行のカードは実は郵便受けに入っていたので昨日取り忘れたかな。E-bankingでチェックすると最初の金額が振り込まれていた! もちろん振り込みもできるので移民局に登録料を払う。少し時間を置いたら振り込み完了を確認。せっかくなので今日移民局に行くことにする。

 

ただ移民局にはしっかり昼休みがあるので時間つぶしに大学へ。まず学食。今日選んだのはCroûte aux champignons.やはりうまい。メニュー表が大学のウェブページに載っているくらいだからやっぱり気合い入っているのかな。明日と明後日は行けないが来週も足繁く通いたい。

 

時間つぶしその二は哲学科の図書室へ。マルシリウスの英訳を借りてみる。セミナーで必須の図書は借りることができないようになっているが、英訳はあまり需要がないのだろう。スタッフは親切に英語対応してくれた。日本語を習おうとしているとか。

 

時間つぶしその三として研究室に行くがVは不在で鍵がかかっていた。しばらくして会えたが合宿での発表を控えて少し余裕がなさそう。研究室の鍵の件について聞かれたので、哲学科の秘書さんのオフィスへ。受付時間を過ぎていたのでかなり気が引けたが、敢えて突入。やはり変な顔をされてしまったが、普通に対応してくれる。鍵の受け取りには時間がかかるようで最低でも一週間くらいとか。秘書さんは日本に来たことがあるらしく、しかも九州に行ったそうな! 福岡、長崎、別府という見事なチョイス。寿司もいいけど別府名物の食べ物がおいしいと言っていた。秘書さんはドイツ語が母語のようだけど、ずっと英語で話す。大学の人は今のところ皆親切で助かります。

 

ここで駅前に移動し少し時間をつぶして移民局へ。前と同じお兄さんが対応してくれる。一つわからない書類があって、大学の国際関係担当の人に聞いても要領を得なかったので書類を欠いたまま提出してみたら、この場でそれを書くことに。一、二文だけ適当なフランス語作文をする。会話よりだいぶ気楽。お兄さんは今回も英語を使ってくれたりしてだいぶフレンドリー。何回か笑顔が見えた。とりあえず何とかなって、無事に滞在許可証を受け取ることができたら、最後に住民登録をしなければならないらしい。住民登録するためには滞在許可証と保険証が必要。まだ両方手元にはない。

 

ここでフリブール州の滞在許可申請について、フリブール大学で何らかの奨学金をもらって留学する場合のモデルケースを書いておく。ちなみに私の場合は五ヶ月。

フリブール到着前に準備して最初に持っていくもの

証明写真一枚(国際担当からは二枚と言われたけど一枚でよかった)

パスポートのコピー一枚

在籍証明書のフランス語版オリジナル一枚。(オリジナルといっても、QRコードがついたもののことで、事前にPDFで大学からもらえた。国際担当からは英語版も必要と言われたが不要だった)

指定の様式に必要事項を書いたもの(そこにマイナンバーカードの番号も書いたので、そのコピーも用意した)。指定の様式は、Déclaration d’arrivée et demande d’autorisation de séjour pour ressortissants étrangers en provenance de l’étranger ou d’un autre canton ou suite à un premier règlementというもの(フランス語版)。

 

・上のものを提出した後に提出してくれと言われたもの

シェンゲン協定圏内に入ったことがわかるパスポートのページのコピー

履歴書(書式自由、下記との兼合いから大学以降の学歴と学位取得の日時を書いておいた、フランス語で)

取得した学位のコピー(学位記のコピーを学士、修士、博士の三種類用意。日本の実家やら家族やらにお願いしてスキャンデータを送ってもらう。出国前に言ってほしかった。なお、移民局への提出書類はすべて、ドイツ語かフランス語かイタリア語に自分で翻訳する必要があるので、適当な紙に手書きでフランス語訳したものを添付した)

詳細な研究計画(フランス語ではle programme complet, personnel et détaillé des études, la durée totale des études en Suisse et le genre de diplôme recherchéと書かれていた。奨学金の書類が英語だったので、そこから適当に抽出してフランス語にする。最後にサインが必要)

スイスを去る予定の日付を確約したもの(これがよくわからなかったやつ。l’engagement écrit de quitter la Suisse au terme des études, en cas d’échec ou lorsque le plan des études fixé avant la venue en Suisse n’est pas respectéという代物。これだけだとよくわからんが、私はいついつにスイスを去る予定です、上のen cas以下の限りで、のような作文をしてサインすればよいだけの話だった。白紙をくれたのでその場で書いた)

 

そして二回目の提出前に登録料の95CHFを払う必要あり。とりあえず一仕事終えたので再び大学へ。

 

水曜日にはTさんの講義が。幅広い年齢層の聴衆がそこそこの数集まる。授業前に昨日のセミナーにいて私を認識してくれたAが話しかけてくれる。私のド下手フランス語にも嫌な顔せずに付き合ってくれる。服装に美学がありそう。講義の主題はアヴィセンナの紹介。形而上学の基本事項が説明されていた。観照的学問と実践的学問の定義や、存在-神論と言い出したのは誰かなどの質問が投げかけられ、当てられた学生や手をあげた学生が答える。講義は途中で休憩をはさんで計二時間やるスタイル。Aに聞いてみたら人によるが割と一般的のようだ。講義終了後には拍手代わりに机を叩く学生がそこそこいた。昨日のセミナー終了時も先生をはじめ参加者皆が担当者に対する拍手の代わりでやはりそうしていた。ヨーロッパって感じ。

 

帰宅前にH&Mに寄ってズボンを二着買う。明日からしばらく合宿なので、ブログを今日の内に書いておく。