合宿一日目

今日から西洋古代・中世哲学の博士候補生を対象にしたインカレ合宿が始まる。テーマは世界の永遠性。ローザンヌ近郊らしいPuidoux-Chexbresという所にある合宿なんかもできる宿泊施設へ。フリブールからの電車移動では古代哲学の先生や中世唯一の博士候補生らと初対面。Vによればフランス語母語話者はこの中で自分一人だと言っていたが、リンガフランカはやはりフランス語。聞き役に徹する。

 

施設に到着するまでにジュネーヴ大学の何人かと合流。イタリア人やギリシア人の人々。ここらへんからグループによって英語使用も並行していく。施設のあるあたりは非常にのどか。


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しばらくして昼食。淡水魚の料理が出てスイスではじめての魚料理。おいしい。

 

合宿一日目はテッサロニキ大学の先生がピロポノスやシンプリキオスの話をする。現代のギリシア人が古典ギリシア語のテクストを音読しながらフランス語に逐語訳するという不思議な現場に居合わせる。あとで聞いたところだと、他の人もちょっと困ってたみたい。それでも私の隣に座っていた古代専門の博士候補生はかなり熱心にメモを取っていた。専門もやはり関係してくるだろう。

 

ちょっとだけ期待した夕飯は、意外にも最初のスープが実はピークという感じで、メインはボロネーゼとパスタ。ちょっと拍子抜け。酒もない雰囲気だったが、古代の先生がワインを頼んでくれたみたい。この先生は古き善き紳士という感じの人で好感度高し。東欧の出身みたい。そういえばスイスで人前で飲酒するのもはじめてだ。

 

夕飯のあとVに誘われ、他の何人かと夜の散歩へ。オーストラリア人もいたのでところどころ英語がまじる。ジュネーヴ大の少しお調子者な感じの博士候補生の提案で一杯だけビールを飲みに行くことに。地元のやつで非常にコクがあってうまかった。

 

宿泊施設に戻り自分の部屋へ。各人に部屋が割り当てられているのがいい。ちょっと修道院みたいな感じの部屋。机の上には新約聖書があって、プロテスタント系の施設らしい。トイレとシャワーは共用。発表を控えている人たちはロビーで作業したり部屋で仕上げをしたり。明日は色んな話が聞けそうで楽しみ。