クリスマスカード、インターネット

8時前に起床。シャワーを浴びて郵便局にクリスマスカードを出しに行く。つくばの自宅に二通。4フラン。息子宛てのものには字も読めないだろうから絵を描いてみたが、本当に下手でとてもここにはアップできない代物。

 

朝食はシチューの残り。チーズがいい感じに固まってどんどんおいしくなっている。夕食もおそらくこれ。

 

朝食後は、息子生中継を1時間ほどやってもらった後に、プラトン関係やBettoniを読む。後者はかなりの牛歩戦略。話題としては、オリヴィの言うrationes realesに関する記述が続いていて、スコトゥスで言うところの形相性の話。

 

大学に行く途中、駅近くの銀行ATMでお金を下ろす。100フラン下ろす時はだいたい50フラン札2枚が出てくるのだが、200にしてみると普通に100フラン札だった。100フラン札は日本ではちょうど1万円札にあたるものだが、くずさないと使い勝手があまりよくない。

 

学食では今日は7.50フランメニューを選択。でっかいソーセージがメインのプレートで、このソーセージがめちゃめちゃうまかった。Saucisse aux chouxと言うらしい。

 

昼食後はコーヒーを飲んだ後に中央図書館で本の貸し借りとオリヴィ。或る立場に対する批判的コメントとして「偽であるだけではなくて、形而上学的および自然学的原理のすべてをほとんど破壊するものである」という手厳しい文言が出現するが、普遍の話をしている箇所なので或る種の哲学的マインドが感じられるところでもある。

 

16時くらいに中央図書館を出て、スキャンをしつつちょっとだけ哲学科の図書室に寄る。ここにはちょっとした新刊コーナーもあって、哲学関係のものしか置かれていないから、コンパクトで非常に良い。アリストテレス『デ・アニマ』の英訳、『動物運動論』のPhB版、プラトン『ポリティコス』の仏訳などを今のところ観測している。こういうコーナーは地味にありがたい。『デ・アニマ』の英訳は結構な数になっているのでは。そしてこのコーナーの横には、授業でメインのテクストとして指定されている本も置かれていて皆が使えるように閲覧のみの対象になっている。機能的。

 

帰宅する前にFNACとDennerに立ち寄る。FNACではフランソワ・チェンの『魂について』(De l'âme)を買ってみる。ちょうど水声社から日本語訳が出た情報を見て、そういえば講義でアヴィセンヌの霊魂論がテーマだった時にマクラで言及されていたことを思い出したので。これまで読んだことのない著者だが、置かれている状況にちょっとだけ類似性が見られるような。Dennerでは牛乳を二本。2.40フランでこれは安い。

 

帰宅するとインターネットの件で管理会社からメールが来ていて、どうやらプラグの番号はわからないらしい。前の住人の名前をSwisscomに伝えるという方法で話を進めるしかなさそうな気配。このアパート最大の欠点はインターネット利用にありそうだ。でも私の前に住んでいた現又貸し相手の人はおそらく携帯を介してしかネットにアクセスしていなかった気配がするのでどうなるのだろうか。ここらへんは日本の住宅事情と違う。一時帰国後にこちらに戻ってくる時は日本から海外用のWifiルータを契約して持ってくるのは金銭的に控えたいがさて。こちらではプリペイド式のSIMカードスマホを使ってもいるが、調子に乗って使うと結構料金が嵩む。

 

夕飯は朝と同じ。違いはパンでなくて米を食べたところくらい。ちょっと食べすぎる。そしてシチューはまだある!

 

食べ過ぎたので食後はチェンを少しだけ読んだ後に映画鑑賞。The Band Wagonを見る。キラキラしていて眩しい。一応、英語音声フランス語字幕。ちなみにフランス語だとタイトルはTous en scèneと言うらしくいいタイトルだと思う。見終わってしばらく余韻に浸る。こういう時はお酒が欲しくなるが今日もノンアルコール。