クリスマス・マーケット(モントルー)
朝4時台に起きてしまう。疲れは溜まっているはずだが睡眠でまだ十分には回復できていない感じ。しばしゴロゴロして起きてシャワーなどを浴びつつ、そろそろ一時帰国に向けて持って帰るものの選定を始めておく。本などは最終的に帰国する時に重くなるといけないので、あるもののほとんどを可能な限り現時点で持って帰ることにする。
しかし7時台に眠気のピークが来て、2時間ほど横になる。少し眠ることができたが、10時半くらいには電車に乗らないといけないので少し急いで朝食を。昨日の駅ナカCoopで買ったパンやらチキンやらを。途中突然電話があって、土曜日にまたアパートの下見に誰かが来るらしい。下見希望者はなかなかのハイペース。
駅まで小走りで向かい、無事に電車に乗ってまずは11時過ぎくらいにローザンヌ駅。
ここでChと合流しモントルーに向かう。今日は晴れていてレマン湖の景色が最高。山も雪がかかっていていい感じ。
鈍行でゆっくり行きながらモントルー駅に着く。駅から少し下ったところにクリスマス・マーケットの会場が。しばし散策。
つい昨日まで大都会ミラノにいたこともあって、自然に囲まれた景色が見られる中、こじんまりしたスペースをゆったりと歩きながら並んでいる屋台をこうして冷やかすことのできるのはスイスの醍醐味だろう。本当は夜になるともっと色々出し物があるみたいで、サンタが空中を移動するパフォーマンスが有名みたいだが、いつかまた機会があれば。
そして昼食にはやっとスイスではじめてチーズ・フォンデュにありつく。店で食べる場合はだいたい二人用からしかなくて、ちょっと高めの料理だしなかなかチャンスがなかったのだが、ありがたいことにChがご一緒してくれる。定番のものをチョイスしてパンやらジャガイモやらを浸して食べる。一人あたり22フランとスイス価格。ただこの値段自体は特別高いわけではない模様。出てくるものの種類は多くないのだが、これで十分おなかいっぱいになる。途中何回か私は具材を鍋の中に落としてしまったのだが、スイスジョークだとそれが三回目になったら湖に飛び込めー! と言われてしまうらしい。日本では炭火焼き系の焼肉で肉を網から落とすと取り返しのつかないことになるが、フォンデュは取り返しがつくので問題なし。
食後も少しだけ散策。
湖畔に長く屋台が並んでいるのでちょうどいい散策にぴったり。事実、結構観光客がいた。また日本茶を売っている屋台があって何と日本人の方がやっていた。スイスで日本人と話したのははじめてじゃないかな。モントルーあたりには(最近は?)あまり日本人が来ないらしく久しぶりに日本語で接客したと言っていた。チャイナの人々は結構見かけた。
そういえばミラノ最終日では、ミラノ中央駅に着いたトラムを降りようとした時に現地のチネーゼ(cinese)からチネーゼで話しかけられたが、「チネーゼわからないです、すみません!」とカタコトのイタリア語で返す不思議な一幕もありました。さらに言うと、ミラノで泊まっていたホテルはチャイナタウンの一角にあって、フリブールで(勝手に)よく感じている、東アジア系の人が目立つ問題を気にしなくてよいのは気が楽だった。
Chはいくつか買い物をしていて、私は鹿肉の燻製をお土産にしつつ、息子向けのいいおもちゃがないかなぁとも思っていて、一つよさげな屋台を発見したが、そこの商品はすべて陶器みたいでやめておいた。
結果的にクリスマス・マーケットで息子へのお土産は買わなくてよかったことになる(後述を参照)。その後、ローザンヌまでChと一緒に戻りそこでお別れ。色々とお世話になりました。しかしイタリアから帰ったばかりで思うのは、あのシニョーラの言う通り色々なものが高い。
本当は軽くローザンヌ観光をしてもいいところだが、実は昨日Tさんから呼び出しをくらったのでそのままフリブールに引き返すことに。17時前には大学に着き、眠気覚ましにコーヒーを飲んだり中央図書館にちらっと寄ったりする。時間になってTさんの研究室に行ったら、一時帰国の日程や研究室の鍵について確認されつつ、三月から短期で滞在予定の研究者で個体化についてもやっている人のことを教えてもらった上で、何と息子へのクリスマスプレゼントをもらう!
ありがたい限り。息子が気に入るかはわからないが、気に入るようならこれで遊んであげようと思う。
その後も少しうたた寝しつつ、夕食は適当に済ます。自炊のやる気度はあまりなしだが、今日はズッキーニを買ってしまったのであと数日で消費しなければ。スペイン産だったが一本0.95フランでこういうのは安いのだけど。