ミラノ最終日

ミラノ最後の日。残念ながら雨が降っている。少し早く6時台には目が覚め、帰り仕度を開始する。最後の晩餐を見に行くことや、スイス行きの電車に乗るなど最重要任務が多いため少し緊張する。朝食はいつもより少なめにしておく。

 

チェックインは無事に終わる。ちょっとだけ受付のシニョーラとカタコトのイタリア語でしゃべる。友人が京都にいてどうこうみたいな話を聞いたり、空港はどこかと聞かれたので実はSvizzeraから来たというとスイスは高い! と二回くらい言われたのでD'accordoと答えておいた。


さてまずはサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に向かい、最後の晩餐を見るためのチケットをチケットオフィスで入手する。ここは事前にチケットを予約する必要があって、私はスイスで事前に公式サイトでネット予約し、領収書をプリントアウトして持参した。今回みたいにスマホが使えなくなる問題もありうるから、こういうのはプリントアウト推奨。領収書を見せてチケットを受け取るのだが、必要だと聞いていた本人確認を特にされなかった。おそらくたまたまだろう。最後の晩餐を含む展示は観覧時間が15分と決まっているので、決まった時間が来るまで待機する必要あり。またリュックなど大きい荷物はチケットオフィスの入り口に預ける必要あり。コインは不要なタイプで4桁の数字を自分で登録するスタイルなのだが、一時間すると自動的にロック解除になるシステムなので、早めに預けるのはあまり得策ではないよう。係の人は観覧予定時間の15分前くらいと言っていた。それまで中庭で待機する。
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この教会の前にある広場周りにはちょいちょいアヤシイ人がいるので、団体でない限りはあんまり長居はしたくないところ。予定時間の15分前くらいに荷物を預け、チケットオフィスとは別の、教会真横にある建物で待機。時間になったらチケットを提示して奥に進む。途中、三回ほど時間差で開く自動ドアのある部分を通過する。厳重な感じ。そして最後の自動ドアが開いて無事にご対面。残念ながら写真撮影禁止なので文字でしか伝えられないが、素晴らしいものを見てしまった。ちなみに対面にはもう一つ壁画があって、そこには聖トマス・アクィナスの姿も。ミラノでは聖人が描かれている絵画を星の数ほど見たが、アクィナスさんはほとんど見かけず。ブレラにそれらしき人がいたが、太っていないので違う人ではないか説があるとかないとか。この教会はドミニコ会のものなのでアクィナスを見つけることができたのだろう。


最後の晩餐を鑑賞後、教会の中を少しだけ見て回り、ミラノ中央駅に向かう。ミラノ公共交通機関の公式アプリによると10番トラムで駅まで行くルートを提案され、それに従う。途中渋滞が続いていて、12時23分発の電車に乗る予定で12時くらいに駅に着く。気持ち的にはもっと早く着きたかったので少し緊迫モードだったが、結果的にはちょうど電車がホームに停車している状態のところで乗るだけだったのでラクチン。ホームに行くにはチケット提示をする入場制限があるが、割といいかげんな模様。それでも、これをしていなかった時のホームはもっと殺伐としていたのだろうと想像する。ジュネーヴ行きのECは三番ホーム発車でほぼ定刻通り。電車が出発してようやく気がラクになる。初のイタリア旅行でミラノを選んだのはよかったと思う。メトロへの不信感は増大されてしまい、また犬のフンが結構あちこちにあるのには辟易していたが、冬で色々とよかったかもしれない。ちなみに実は初日に犬のフンらしきものを踏んでいたのだが、まぁ運がついたということで。


順調に国境を越えたが、天気は回復せず、しばらくして車中でラインにてChから明日への延期を提案されたので承諾する。天気はどうなるでしょうか。


天気の影響もあって電車は遅れ気味にローザンヌに到着。急いでフリブール行きのチケットを自動販売機で購入し乗り換え。曇っていてわかりにくいが、レマン湖雄大さを少しだけ堪能する。


フリブールに17時くらいに到着。流石に自炊する余裕はないので、駅ナカCoopで夕飯などを調達。帰り際のDennerでバナナとシリアル。帰宅後はちょっとだけ雑用して、ご飯にありつく。フランス語への適応を再開するべきだが、あっという間に来週になりそうだ。