ミラノ二日目

朝8時くらいに起床。シャワーを浴びるが、超熱いのとちょっと冷たいのしか出ない感じで間がない。水の勢いは悪くないし、これくらいのことは日本でもあるからまぁいいか。なんとかやり過ごす。このホテルは一泊7000円くらいなので、総合的にはかなり満足している。

 

朝食は地下一階へ。ビュッフェ形式。コーヒーも立派なマシンで入れてくれたりして、流石イタリア。食事の内容も、温かいものはそこまでないが、種類がまぁまぁ豊富で、日本の下手なホテルよりもいい気がする。ただし、私は唯一持ってきたズボンにケチャップをぶちまけるという凡ミスを犯すが、グレイのズボンで乾いたらわかりにくい感じになったのでよしとする。


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朝食後、午前はドゥオーモ方面に向かい、ヴィトーリオ・エマヌエーレ二世のガッレリアを通りつつ、スカラ座方面に向かい、お目当てのポルディ・ペッツォーリ美術館に向かう。観覧料は10ユーロでちょっと高めだが、建物の内装込みで楽しめる感じ。昨日行ったGAMが19世紀以降を広くカヴァーする所だとしたら、ここはボッティチェリなどもありつつ、ルネサンス期以降の定番な感じのものをバランスよく展示している感じ。調子に乗って重い画集も買ってしまう。


画集を買ってしまったため、一度ホテルの部屋に戻る。するとちょうど掃除中だったので、一度グラウンド階に戻って、落ち合う予定のRや妻とライン電話。近くでホテルのスタッフが話しているイタリア語が、妻の母語(?)である熊本弁みたいと言われた。


画集を部屋に置いて、再びドゥオーモの方へ。しばらくの後、ついにRと再会の時。まさかミラノで会えるとは思っていなかったので興奮する。とりあえずダンテ通りの方に行って、ちょっと高めのところでピッツァをいただく。財布を盗まれた人に払わせるわけにはいかないので、しばらく支払いを担当する。このために(?)、スイスでまとまってユーロを下ろしてきたので当分いけるだろう。
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昼食後は、Rの強いオススメで20世紀美術館に行く。最初からピカソマティス、モヂ、カンディンスキーなどがお出迎えでビビるが、あとは基本的にイタリア産の展示ばかり。未来派について学びつつ、20世紀前半のイタリア芸術とムッソリーニとのつながりなどもわかる展示がいくつかあって勉強になる。現代アートらしい、体験型の展示もあった。


一日に美術館二つで、気持ちとしてはカツ丼五杯分くらいの感じ(?)。食だけでなく芸術に関してもこの国は提供を惜しまないのだろう。そのことについてRは少し批判的見解を持っているようだ。


その後はナヴィリオ運河のエリアに行き、しばし散策の後、ちょっとビールを飲んで、トラットリアに入る。なぜか他の客に日本人二人組しかいなくて不安を感じるが、スタッフの愛嬌と、しばらくしたら普通にイタリア人がたくさんやって来たので問題ないことに気づく。私はミラノ風リゾットの上に肉の煮込みが載ったものをいただき、Rはもつ煮的なものをチョイス。味は最高!
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ワインも一本入れるが、そこそこよさげなものがめちゃくちゃ種類豊富でも平均価格だいたい二、三千円とかで、イタリアのことがかなり好きになる。スタッフオススメのものを飲んだがとても美味。Rは食後にコーヒーを、私はデザートにティラミスを頼み全部込み込みでまぁまぁの値段。日本なら一万円コースだったと思うが、ワインが安いのでその分が安い感じ。ちなみに要所要所でRのイタリア語能力が発揮されていて助かる。同じことを私はフランス語でできるかな?


帰りはメトロ恐怖症の私に付き合ってもらって、途中までトラムとバス乗り継ぎで帰る。モスコヴァ広場で解散し、私はホテルのすぐ近くまでバスで帰る。メトロ恐怖症のいいわけをすると、トラムやバスだと街の風景が見られていいじゃないですか。帰宅は23時くらいになってしまったが、この時間でも公共交通機関はフル稼動で都会の実力を感じる。やはり大都会ですなぁ。


帰宅すると、もう片方のスマホSIMロックで使えない問題に伴いすぐに連絡をする必要があったタンデム相手のChとのコネクションも成功する。これで心置きなくミラノ観光に精を出せそうだ。