ジュネーヴ観光

せっかくの土曜日なので、日帰りのジュネーヴ観光に出かける。フリブールから電車で一時間半くらい。出発時はまだ日の出前だったが、徐々に明るくなりとても良い天気になる。

 

そしてジュネーヴ到着。人が多い。観光客もたくさんいる感じ。アジア人率も増える。ジュネーヴ駅から旧市街の方へ散策開始。

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ジュネーヴ有名人の一人ルソーがレマン湖のほとりで日光浴していた。彼の資料館もあるのだが、改修工事中で通常よりも限定的な営業のようだったので今回は行かず。2020年にはリニューアルオープンとか。

 

レマン湖のほとりには白鳥やらカモやら、カモメらしき鳥がたくさんいて、湖なのか海なのかわからなくなるが、塩のニオイがしないのでもちろん前者。

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大きな噴水もあって開放的な景色が広がる。

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今日は早起きで、家でコーヒーを飲む暇がなかったのでカフェに入ってみる。地味にヨーロッパ初カフェ。リーヴ広場の店で、レストランも併設されていた。

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いわゆる朝食(petit déjeuner)セット。クロワッサンは大好物なのでありがたい。オレンジジュースも搾りたてな感じで新鮮。10CHFくらい。

 

一段落したらサン・ピエール大聖堂へ。カルヴァンが説教したことでも有名。f:id:RISHIDA:20181125150647j:image
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塔に登ることができたり、地下には考古資料室もあるみたい。裏には宗教改革関係の博物館も。今回は行かず。

 

引き続き宗教改革で有名な四人が揃っている壁のところへ。

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一番背が高いのがカルヴァン。他にも横に何人かいて、クロムウェルもいた。

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色々あって、ルターやツヴィングリはあまり強調されないらしい。ツヴィングリのちょっとした記念碑を発見。

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この壁があるあたりは公園になっているが、ジュネーヴ大学の敷地らしい。f:id:RISHIDA:20181125151741j:image

トイレを借りるためちょっとだけ図書館にもおジャマする。

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エントランスなどがとても古風な建物だった。

 

ちなみに観光に限らずトイレ問題はつきものだが、私はだいたいこういう公的機関の建物で一般の人が入ることのできそうな所か(大学はこういう時に便利?)、デパートないしショッピングセンターにあるもの、飲食店にあるもの、博物館や美術館にあるもの、あるいはスイス国鉄の車内にあるものを主に利用してきた。ジュネーヴ駅だと駅構内ではなく地下に少し行ったところに有料トイレがあったが特に使わず。街中ならそんなに困ることも少ないが、コンビニはないので、ある程度戦略的に利用している。

 

さて昼時になったので店を探す。お目当ては、レマン湖に面したあたりでは定番の魚料理。面に出ている看板をいくつか見た結果、イタリア料理屋だが今日のオススメがお目当てのものになっていたのでここに決める。f:id:RISHIDA:20181125153633j:image

ということで淡水魚のフィッシュアンドチップス。サラダとパン付きで19CHFくらい。レーベンブロイをグラス一杯だけもらう。タルタルソースは個別に出てくるこだわりぶり。同じものを頼んでいる通常客もちらほらいたのでそんなに間違った選択ではなかったろう。ピザもおいしそうだった。食後にコーヒーやデザートはと聞かれたのでエスプレッソを。

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ビスケット付きで3CHFくらいだったか。全体的にスイスにしては安い方。La Rotondeというお店。店員もとても愛想よくて好感度高し。例によって一人客は私だけだが、まぁ気にしない。あとスイスはチップを考えなくてよいのでそれも助かっている。

 

午後はリーヴ広場からバスに乗ってコロニー地区という郊外へ。

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お目当ては、様々な書物を集めているボドメール財団の博物館。

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洋の東西を問わないコレクションを持っているようで、常設展と特別展をじっくり見るが少し疲れる。展示の説明はフランス語メインだったかな。特別展には哲学のコーナーがあって、ニュートンがいたり、ジャン=リュック・ナンシーがいたり。直筆資料もちらほら。別のところにはカントの第一批判や第二批判書の初版本も展示されていたが、どちらかの説明に、カントはルソーの思想的影響を受けた偉大な二人の人物の内の一人で云々とあり(ちなみにもう一人はロベスピエールだったかな)、これはちょっとしたジュネーヴ話法(?)かもしれない。Chによればレマン湖のことをジュネーヴ湖だと言うこともあるらしくヴォー州の人としては思うところがあるみたいだった。ちなみに特別展は、書物関係の他に、画家フェルディナント・ホドラー関係の展示もあった。作品ではなくてゆかりのある品々を展示するのがメインのよう。

 

お土産にはボドメール財団蔵書リストのラテン語写本編などを購入する。ギリシア語写本編が最新刊で売り出されていたが一冊で我慢する。

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そろそろ日の入りなので帰るだけだが、もう一つ有名な所にバスで向かう。一日乗車券はこういう時に便利。

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国連のヨーロッパ本部。駅からは少し外れたところにある。観光客がちらほらいた。雰囲気だけ味わってササッと退散する。

 

フリブールのアパートには夜の7時半くらいにたどり着く。土曜日の夜はペロル大通りも結構閑散としていた。レストランがちらほらやっているくらい。夕飯はジュネーヴ駅で電車の待ち時間にパンを食べて適当に済ませてしまった。土曜日の夜だからかアパートのあちこちから賑やかな声が聞こえてくる。これは勉強向きではないのでDVDを見る。Junoを普通に英語オリジナルで。字幕付きなのでありがたい。雰囲気が90年代くらいだと思っていたらたった十年くらい前の映画で少し驚く。割と同世代のシチュエーションだったのね。