パリ二日目

7時くらいに起きて朝風呂。バスタブがあるのはありがたい。

 

朝食はちょっとだけ温かいのがあって、あとはパン数種、冷たいもの、フルーツなど。機能的な感じ。外を見ていると子どもたちが親と一緒に通学していく姿をちらほら。ホテルがある一角は住宅が多いようだ。マダムがパンを買いに行って帰るところまで見た。

 

10時くらいまで部屋でゆっくり。息子がはじめて予防接種を受けた話を妻から聞いたりする。順調で何より。

 

今日一日は唯一フリーに使える日だが、フロント夜担当のムシューの助言にしたがってルーヴルやオルセーには行かない英断を下す。まずはモンマルトルにあるサクレクールへ。がんばって歩いたらだいぶ時間がかかった。

中に入るとちょうどミサの最中だった。周りには観光客が結構いたが、気にせずやるスタイルみたい。ちょっと気を使って写真を撮るのは控えたが、お土産売り場にあったものが気になってそこだけ撮ってしまった。

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教会の中にあるショップで売っているものにしては結構かわいらしく日本的感性にも相性がよいような。

 

そしてここはなんといっても丘からの眺めがパリ随一(とフロントの人に教わったが本当だった)。

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晴れていてよかった。ただここの丘には、パリの主要観光スポットによくいる署名ガールズなどアヤシイ人たちが特定の場所をウロウロしていてちょっと辟易。ミラノよりアグレッシヴな気がする。

 

昼飯もフロント氏が教えてくれたお店へ。

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何も知らずに行ったら、どうやら観光客にも人気のお店だった。しばし並んで入るが、一人客は相席が基本のよう。四人がけに一人ずつ一人客が座る事態に。ただ、どうやら私以外は観光客ではなさそうで、ちゃんと普段使いもされる店のようだ。

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お任せメニューにして、一皿目、メイン、デザートをいただく。

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メインは牛肉の煮込み。

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デザートはフォンダンショコラ

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せっかくなのでコーヒーを追加注文。よかったんじゃないでしょうか。

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会計を使い捨てのテーブルクロスに書くスタイルが面白かった。

 

午後は、フロント氏オススメのオランジュリー美術館は休館だったので、ロダン美術館に行くことにする。

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結構軽い気持ちで行ったが、これが大当たり。偉大な芸術家はどこか狂気じみた側面を持っていることが多いと思うが、ロダンは人間の身体に対する関心が半端ないなぁと月並みな感想を抱く。

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お気に入りはこれ。なんじゃこりゃって感じ。

 

ロダンを堪能した後はパンテオンに行きたいと思って歩いて行ったところギリギリのところで時間の関係で間に合わず。5区まで来たので一度ホテルに戻るが、その前に近くのお店でクロワッサンを買う。

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日本では有名なお店のパリ支店。このクロワッサンもフロント氏オススメなのだが、たしかにうまい。私はもともとクロワッサンが好きで、スイスでいくつか食べてみたがそうでもない感じだった。これを食べて思ったのは、この味はしばしば日本で味わえるタイプのやつで、全体的に甘くちょっとしっとりしているが外はカリカリなタイプでよかったのだが、私はこういう日本ナイズされたやつが好きなのだと自覚した。一個1.30ユーロでリーズナブル。

 

今日の夕飯は、午前中見かけて気になっていたロシア料理店に。ポールロワイヤル大通りの店。国際色豊かなのもパリのいいところ。

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一皿目はボルシュ。

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メインはペリメニ。おいしくいただく。

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せっかくなのでデザート代わりに(?)ウォッカも一杯だけ。聞いてみたらロシアンスタンダードがちゃんとあったのでそれにする。おつまみお代わりも。ホール担当の若いムシューも親切で、お礼代わりにスパシーヴァやダスヴィダーニャなどのカタコトロシア語を放つ。ただ店内は飼い猫がウロウロしていたので、猫苦手な人はちょっと難しいかも。

 

ちなみに夕飯前にはやはりポールロワイヤル大通りにある本屋に立ち寄った。

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ざっくりとしたジャンル分けだけで、並び順はバラバラの感じだったが、品揃えがいい感じで、何より店主が本好きな感じ。哲学関係があるSciences humainesコーナーを物色していたら、Sylvain Pironの私が把握していなかった本が並んでいた。Pironは私の中ではオリヴィ関係の論文を多数書いている重要な中世関係者だったが、純粋な研究書ではない本も書いているようだ。レジでお金を払うときにいい本だよとさらっと言われた。神保町の古本屋みたいな感覚(?)。私自身は田舎に住んでいるので八割方想像ですが。もっぱら通販なもので。本屋めぐりはロンドンの方がよいとChが言っていたが、当然ながらパリも充実している。

 

明日はヴェルサイユめぐりが待っている。というか今日は三万歩以上歩いたらしい! なんと。